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4つの指導ステップ

フープとびなわ を使ったなわとびの指導ステップ

 なわとびを跳ぶための技術は次の3つです。

@ つま先跳び
A 肘を視点とした前腕のスムーズな回旋
B @とAのタイミング(跳躍と回旋のタイミング)

 この技術を,「フープとびなわ」を使った4つの指導ステップで体感させるのです。

ステップ1「なわとびの基本姿勢を習得させる」−ノッポさんの指導

 

最初にフープをへその高さで逆手に握り,つま先立ちで,脇を軽く閉め,両足を揃えて,背筋を伸ばすというなわとびの基本姿勢を習得させます。
 師範をしながら,次のように指示をします。「ノッポさんになってみよう!」
 このときのポイントは,次の3つです。
 @子どもの正面に立つ
 A自分のかかとを極端に上げ下げする。
 B極端なつま先立ちになる。

 つま先立ちを確認したら,左の師範をしながら,次のような指示を出します。
「ノッポさんのま・ん・ま,先生とにらめっこしよう!」
 この指示で顔が正面に向き,背筋が伸びます。なお,フープとびなわは,弾力があるので,軽く脇を閉めることは,自然に体感できます。


ステップ2「後方から前方へのスムーズな回旋を習得させる」−ズック叩きの指導



 次に,子供が自分のズックの先を勢いよく叩くように回す「ズック叩き」を指導します。こんなふうに指示をすると良いでしょう。「先生とズックをバシッバシッとたたいてみよう。10回やってみるよ。いっしょに数えるよ。」
 このようなズック叩きを繰り返すことで,自然に脇が閉まり,肘支点になるのです。  


ステップ3「跳躍と回旋のタイミングを体感させる」−バシッ・トン跳びの指導



 次に,フープとびなわを回旋して,ズックの先を叩き,「トン」と言いながら飛び越す「バシッ・トン跳び」を指導します。
 「ノッポさんのま・ん・ま,バシッて,ズックをたたいて,トンって,跳んでみよう。みんなも,バシッ トンって言いながら跳んでね!」と指示します。

師範1・2・3・4・1・2・3・4………とスムーズに連続させて見せるのがポイントです。


ステップ4「跳躍した瞬間にフープとびなわを回旋させる動きを習得させる」
       −クルットン跳びの指導




 バシッ・トン跳びができたら,「音をたてないように跳んでごらんなさい」と指示し,教師のかけ声を『バシットン』から『クルットン』に代えます。
 このとき,ズックも床もたたかせないようにし,素早く回旋させます。
 どうしても,タイミングがつかめない場合は,子供の側方に立ち,子供が跳躍する瞬間にフープとびなわをくぐらせる「いっしょ回し」の補助をすると良いでしょう。



フープとびなわは,使用後,リング状態で保管してください。そのままだと,広がった状態になり,子供が使った際,脇が開いてしまいます。


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