市販のカードの欠点 〜「輪郭漢字カード」の開発〜
 
 1 市販のカードの分析

            

絵が主役,
漢字が脇役
 

     漢字が主役
 


 
 
 表(おもて)面のほとんどがイラスト。左上に漢字が小さく記してある。
 裏面に漢字が大きく書かれている。
 
 このカードを使って,知的障害児養護学校(小学部3年)にて,漢字指導を4か月間,行ってきた。
 フラッシュカードの手法に従った。
 しかし,子供は,表面を見せると答えることができたが,裏面を見せても,ほとんど答えることができなかった。
 
 表面の「絵主体」→裏面の「漢字」という流れは,明らかにジャンプしている。
 
仮説
 
絵がメインのカードだと,漢字の読みを,いつまでも絵に頼るのではないか。
 表面の漢字を裏面と同じ大きさにし,絵の印象を弱くすることで,
 漢字そのものに注目できるのではないか。