市販のカードの欠点 〜「輪郭漢字カード」の開発〜
表(おもて)面のほとんどがイラスト。左上に漢字が小さく記してある。
裏面に漢字が大きく書かれている。
このカードを使って,知的障害児養護学校(小学部3年)にて,漢字指導を4か月間,行ってきた。
フラッシュカードの手法に従った。
しかし,子供は,表面を見せると答えることができたが,裏面を見せても,ほとんど答えることができなかった。
表面の「絵主体」→裏面の「漢字」という流れは,明らかにジャンプしている。
■仮説
絵がメインのカードだと,漢字の読みを,いつまでも絵に頼るのではないか。
表面の漢字を裏面と同じ大きさにし,絵の印象を弱くすることで,
漢字そのものに注目できるのではないか。 |